ISBN 4-8159-1589-X
書名 絶版 リウマチ病X線診断Q & A

編著者

七川歡次(滋賀医科大学名誉教授)監修

目次
  • 症例1:右大腿骨骨髄炎
    症例2:特発性肥厚性骨関節症
    症例3:前立腺癌骨盤骨転移
    症例4:ウェルナー症候群
    症例5:先端巨大症(手指)
    症例6:オクロノ−シス脊椎症
    症例7:多発性付着部炎
    症例8:非ホジキンリンパ腫
    症例9:反射性交感神経性ジストロフィー(右手)
    症例10:手の侵食性骨関節症
    症例11:若年性慢性関節炎
    症例12:疲労骨折
    症例13:骨肉腫(大腿骨)
    症例14:骨Paget病 (変形性骨炎)(脊椎)
    症例15:結核性肘関節炎
    症例16:血管腫(胸椎)
    症例17:痛風性関節炎(手指)
    症例18:強皮症(38歳,女性
    症例19:Fanconi症候群
    症例20:右腸骨骨肉腫
    症例21:手の多発骨関節症
    症例22:RA(骨吸収型)
    症例23:多中心性細網組織球症
    症例24:ヘモクロマトーシス
    症例25:RAの手(PSS様
    症例26:カシンベック病
    症例27:ヘバーデン結節
    症例28:頸椎軟骨石灰化症
    症例29:若年性強直性脊椎炎
    症例30:右股関節の滑膜骨軟骨腫症
    症例31:若年性慢性関節炎
    症例32:胸椎の限局性骨増殖症
    症例33:骨化性筋炎
    症例34:混合性結合組織病
    症例35:びまん性特発性骨増殖症
    症例36:骨Paget病(骨盤)
    症例37:骨幹異形成症
    症例38:先端巨大症(脊椎)
    症例39:先端巨大症(股関節)
    症例40:小空洞病
    症例41:恥骨融解
    症例42:離断性骨軟骨炎
    症例43:リウマトイド股関節炎
    症例44:慢性骨髄炎
    症例45:再発性多発性軟骨炎
    症例46:急速破壊型股関節症
    症例47:類骨骨腫
    症例48:骨肉腫(膝)
    症例49:片側仙腸関節炎(早期)
    症例50:両側仙腸関節炎+恥骨結合付着部炎
    症例51:Maffucci症候群(血管腫を伴う内軟骨腫症)
    症例52:非骨化性線維腫
    症例53:骨幹端部線維性骨皮質欠損 症例54:右膝滑膜肉腫
    症例55:血友病性関節症
    症例56:オクロノーシス関節症および脊椎症
    症例57:踵骨付着部炎
    症例58:クリプトコッカス骨髄炎
    症例59:骨膜下出血による反応性の骨形成
    症例60:多中心性網状組織球症)
    症例61:骨 梗 塞
    症例62:骨 浮 腫
    症例63:骨 肉 腫(大腿骨)
    症例64:軟骨肉腫
    症例65:結核性関節炎(骨型, 多発型)と巨大結核性滑膜嚢腫
    症例66:関節周囲石灰症
    症例67:痛風性関節炎(母趾)
    症例68:色素性絨毛結節性滑膜炎(右股関節)
    症例69:骨軟化症(尿細管アシドーシス)
  • 索 引
本体価格 定価(本体9,500円+税)
仕様 B5判 146頁 図80点 写真161

序文
 本書に掲載されているX線は,中之島リウマチセミナーの第3回から始まったX線クイーズの第10回までをまとめたものである.リウマチ病の診断には単純X線像の理解が不可欠なので,セミナー会場の外に設けた展示場で,セミナーの合間に出席者の気分転換と勉強の一助になればと思って始めた.
 回を重ねるうちに出席者から,展示されたX線をまとめて出版してほしいという要望が強くなり,それに応えて昨年中に完成して参加者にお届けする予定であったが大幅におくれてしまった.たいへん不本意で,申し訳なく思っている.
 やっと出来上がり,ここにご協力戴いた方々に深謝するとともに,約束を果たせて安堵している次第である.
 本書の編集にあたっては,最初の方針通り全くのクイーズ形式にしようと思ったが,骨関節のX線に馴染みの薄い先生方もおられるであろうし,馴染みはあっても稀な疾患が多く含まれているので,診断よりもX線の読み方に主眼を置く方が実際に利用しやすいであろうと考え,左側の頁に問題のX線を出し,右の頁に解説し,スケッチで要点を把握しやすいように工夫した.また診断に役立つと思われる同一患者の補足のX線があれば,これも右側の頁に出して,診断のみならず,病気の本態を理解しやすいようにと考えた.あくまで読影を主眼にしたので,患者は性と年齢のみを呈示し,病歴や症状の記載は省くようにした.この点ちょっと奇異に感じられる方も多いと思うがご諒解願いたい.
 読者はまず左頁のX線のどこに異常があるかを探したうえで右頁を見て,読影の結果を確かめて戴ければと思う.
 なお,外来患者のX線の診断にあたって,類似の像を本書から求めるのに便なように,部位別索引を作った.またある疾患や症状,鑑別すべき疾患などについてkey wordを選び,和文,英文両方から索引できるようにしてあるので合わせてご利用願いたい.
 リウマチ性疾患のX線に関するまとまった本は少なく,以前に一度出したことがあるが,今回も長年リウマチ患者を診てきた医師達によるリウマチ病のX線診断のQ & Aであって,リウマチ診療の現場で役立つことを願っている.

リウマチ病X線診断Q & A


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