乳癌検診にすぐに役立つ

マンモグラム アトラス


改訂第2版 CD-ROM付

乳癌検診にすぐに役立つ マンモグラム アトラス 改訂第2版 CD-ROM付
著 者
編著 森本忠興(徳島大学教授)
発行年
2005年9月
分 類
臨床検査診断学
仕 様
A4判 203頁 図51 表15 アトラス図140症例
定 価
6,930円(本体6,600円+税5%)
ISBN
4-8159-1713-2
特 色
40歳台女性のマンモグラフィ検診の導入,「マンモグラフィガイドライン」の改正など,大きく進展する日本の乳癌検診の現状に即応して,症例写真を大幅な入れ替えて内容もボリュームアップ.さらに版型を大きくし,CD-ROMを付けるなど,マンモグラムを学ぼうとする研修医や放射線技師の習熟参考書として,また専門医の技術の確認のために必ず役立つ実践書.

■ 序 文

改訂序

 平成16年4月27日付けで厚生労働省からの指針(老老発第0427001号)が出され,40歳台女性へのマンモグラフィ検診の導入がなされました.本邦における日本の乳癌検診がさらに変化・進化しようとしております.また,4月25日には,「マンモグラフィガイドライン」の改正もあり,マンモグラム読影の仕方にも多少の変更がありました.このアトラスが出版されてから2年余りですが,本書においても新しいマンモグラフィガイドラインに従った記述変更を行うとともに,本書の特徴である後半のアトラス部分の基礎編,応用編,特別編について大幅な症例入れ替えを行いました.アトラス部分では,画像,イラスト,所見,カテゴリー分類,年齢などを記載し,所見には可能な限りの病理所見を付記しました.さらに,症例を読影する上でのヒントを加え,応用編,特別編についてはモニター画面による読影可能とするためにCD‐ROMに収録して読者に提供することとしました.
 今後,マンモグラフィ検診を推進する上では,習熟した放射線技師の撮影による良質なマンモグラムと習熟した医師による正しい読影が求められます.本書が,マンモグラフィ読影を学ぶ研修医や放射線技師など,さらには本邦の乳癌検診に携わる人々にとって役立ち,ひいてはわが国の乳癌検診の死亡率の減少に役立てれば幸いであります.

■ 主要目次

総 論

1. 乳癌検診の背景と現状

 1)本邦と欧米の乳癌罹患・死亡
 2)乳癌検診の目的
 3)欧米のマンモグラフィによる乳癌検診の成績
 4)わが国の乳癌検診の成績
 5)厚生労働省通達(老健65号)について
 6)厚生労働省通達(老老発第0427001号)について
 7)マンモグラフィ併用検診の実施方式

2. マンモグラフィの進歩

 1)マンモグラフィ装置の進歩
 2)乳房X線撮影装置の具備しなければならない条件
 3)デジタルマンモグラフィ
 4)日常的,定期的な品質管理

3. マンモグラフィ撮影技術とポジショニング

 1)撮影方向
 2)MLOポジショニング
 3)CCポジショニング
 4)圧   迫
 5)blindエリア

4. 乳癌検診における精度管理

 1)マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の役割
 2)教育・研修委員会および施設・画像評価委員会の活動

各 論

1. 乳腺の解剖

 1)乳房の構造
 2)血 管 系
 3)マンモグラム読影上の解剖学

2. マンモグラム読影法の基本

 1)読影環境
 2)マンモグラムのシャウカステンへのかけ方
 3)読影の作業手順
3. 乳腺実質分類

4. 所見の記載

 1)病変の部位
 2)所見用紙

5. カテゴリー分類

 1)読影不能
 2)読影可能

6. マンモグラム所見用語に基づいた読影の進め方

 1)腫   瘤
 2)石 灰 化
 3)その他の所見

マンモグラム読影の実際(症例供覧)


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