産婦人科診療 今日の話題-2012


著 者
著:玉舎 輝彦(岐阜大学名誉教授)
発行年
2012年2月
分 類
産婦人科学
仕 様
A5判・96頁
定 価
(本体 1,800円+税)
ISBN
978-4-8159-1894-1
特 色 
 本書では,産婦人科臨床上の普遍した指針について,著者が内外の今日まで蓄積された文献を渉猟し,その指針として改変せざるをえない事項を明らかにするとともに,わかりやすく解説しながら今日の産婦人科学の到達点を見据える.
 産婦人科医には,産婦人科臨床での重要な指針と糧を与えてくれるとともに,看護師にも手に取りやすくわかりやすい内容となっている.座右の書としても格好の好著である.

■ ￿￿巻 頭 言 ■

 臨床の知識は、過去の経験の蓄積で普遍した指針ができたはずであるが、時代を経て、更なる経験の蓄積により世界中の論文より改編せざるをえない点を明らかにすべきと思われる。
 表紙の絵は、過去の考えの結果の霊魂の雄叫びを表現しようとしている。

2012年初春
玉舎 輝彦

■ 主要目次

I.産   科

1.帝王切開術をめぐる話題
 ■ 切開瘢痕の子宮外妊娠
 ■ 不妊症との関係
 ■ 恥骨結合切開術との比較,母体に安全か
 ■ 頸管縫縮術
 ■ 子宮外妊娠,自己血輸血

2.感染症における病原微生物の内分泌学的役割
  要点/内容/進化論的考察/結論


II .婦 人 科

A.婦人科腫瘍をめぐる話題

1.卵巣がんの腫瘍減少術(debulking)の反省的コメント
  要点/はじめに/手術の理論的利点/細胞動態/残存病変の誤診/
  後方視的データ/ランダム化のデータ/Interval Debulking(ID:間欠腫瘍減少術)/
  Second-look手術の意義/Neoaduvant Chemo-therapy(NC)
2.子宮がんの病期診断
  ■ 体がん−漿液性腺癌の取り扱い−
  ■ 再発子宮体がんの外科的治療の有用性
  ■ 子宮腺筋症と内膜過形成は共存
  ■ 子宮頸がん
  ■ 子宮頸がん(初期)の妊孕性温存手術(広汎子宮頸部切除と骨盤内リンパ節郭清)の結果
  ■ 留置カテーテルの必要性
  ■ 子宮頸がん(I期)の神経温存における超音波外科吸引装置(CUSA)の有用性
3.骨盤内除臓術

B.日本女性の乳がん・卵巣がん・子宮内膜症リスクの増加の可能性に対する先進諸国の疫学からの提言
 1.内膜症の今日的話題−その1
   −とくに卵巣がんとの関連(E‐AOC)において−
 2.内膜症の今日的話題−その2

C.内 分 泌
 1.文学と医学
 2.プロラクチンの古くて新しい知識
 3.糖尿病と婦人科内分泌疾患の臨床と基礎
  ■ 臨床:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)・インスリン抵抗性(IR)・経口避妊薬(OC)の
   内科的三重奏
  ■ 基礎:Hypothalamus‐Pituitary‐Ovary Axis(HPOA;視床下部−下垂体−卵巣−軸)と
   1型DMとの関係
 4.Rotterdam(2003)のPCOS診断クライテリアに寄せて
 5.PCOS 女性の表現型の個人差の出現の由来の考察
 6.排卵誘発におけるアロマターゼ阻害剤の臨床応用
 7.過多月経の話題
 8.月経周期と食欲,肥満との関係


カートに入れる 前のページに戻る ホームに戻る