はじめに 第1章 統合失調症治療の切り札は病識である 1.治療を始めるにあたって大切なこと 2.どう治療するか —— からだの病気であり,こころの病気である 3.薬が効く素地 —— 薬物療法と患者心理教育との関係 4.薬の効果とレジリエンス 5.統合失調症治療の切り札としての病識 第2章 病名告知とは,患者と家族に対して説明・教育することである 1.統合失調症をどう告知するか 2.病識と患者心理教育 —— 自分だけじゃない 3.病識を維持するには 4.教育−対処−相談モデルと回復 5.病名告知と,クライエント・パスとリカバリー・パス 第3章 統合失調症は,高血圧症や糖尿病の治療と同じように考え, 治療すると良い 1.高血圧症をたとえにして統合失調症治療を説明する 2.糖尿病をたとえにして統合失調症治療を説明する 3.高血圧症や糖尿病のように治療するための大事な指導 第4章 適切な統合失調症治療 1.統合失調症治療の基本的考え 2.統合失調症の薬物療法 3.統合失調症の心理社会的療法 第5章 統合失調症だけど大丈夫 1.「統合失調症だ」と「統合失調症だけど大丈夫」 2.「統合失調症だけど大丈夫」と思えるようになった患者の例 第6章 統合失調症だけど大丈夫だと自信を持ち,あるいは持とうとして, 病からの回復に向けて治療を続けている患者たち 1.病気とうまく付き合い,再入院を避けることができている例 2.SDM(情報共有下の医師と患者による治療法の選択)で薬物選択し安定している例 3.引きこもりから脱出できた例 4.社会復帰に向けて作業所に通えている例 5.社会復帰に向けてボランティアをしている例 6.社会復帰に向けて仕事に就いている例 7.ご家族の患者さんへの接し方の変化が,患者さんの病状の安定化をもたらした例 8.短期教育入院により,レジリエンスの増大が見られた例 おわりに 文 献・索 引 |